近年まで畜産牛において、除角の習慣はありませんでした。しかし、多頭飼育で群飼いをするようになり、除角をすることが増えてきました。
除角をすると、牛同士の角突きや競合により、アタリや血腫となる突傷ができる事が、少なくなるようです。
しかし、牛の角には神経が通っている為、除角により多大なストレスも発生します。また除角後1週間は、餌を食べる量が減ってしまうという声も、あります。
除角には、様々な方法があります。
生後1,2週間の時に、コテ等を用いて焼いてしまう場合や、10ヶ月前後に除角器等を用いる場合があります。
除角器を用いて行う場合は、
@ 対象牛をしっかりと固定する。
A 周囲の毛刈り、消毒を行う。(麻酔をする場合もあります)
B 角を根元から固定する。
C 除角器等を用いて、角を切る。
D 切り口をコテ等を用いて、焼く。
E 数時間、固定しておく。
F 除角作業終了
(除角の方法は、各牧場によって様々で、全てが上記方法とは限りません)
この作業に、抵抗を感じている人々もたくさんいるのも、事実です。
上記の除角作業を間近で見て、私自身も衝撃を受けました。
そこで何か切らなくても済む方法は、無いだろうかと考え、牛の角カバーたるものが生まれました。
牛の角のとは?
メリット&デメリット
@ 生後約8ヶ月の去勢の牛です。 |
A 血が飛び出ないようにロープで固定します。 |
B 勢いよく、専用工具で根元から切ります。 |
(この時、喚き声が辺りに響きわたります) |
C このまま約半日放置します |
(倒れこむ牛や弱ってしまう牛もいます) |
除角後は、ふらふらです。(ストレスいっぱい!) |
切り取られた部分を焼く事もあります。